統合失調症という疾患の自我障害
俺も含めた1人の人間ができることは限られている。
① 客観的事実(誰が見ても同じにしか見えない事実)をそのまま受け取ってそのまま語る
② 主観/印象/感想(「無根拠」と同じこと)をそのまま語る
これがやれること(やってもいいこと)であって、ごちゃまぜにしたり、行き来したりしてはダメ。
やったとしても、文章としておかしなものができ上がる。
もうひとつ慎重にならやってもいいのが、
③ 客観的事実を根拠として、そこからごく自然に推認できることを語る
だと思うが、これが下手くそな人がやたら多い。
統合失調症という精神疾患が存在する。
一見すると症状が多岐にわたるように見えるこの病気を一言で説明する時に用いられるのが、「自我障害」という言葉。
自分の考えや意思の能動性と、他者の考えや意思の境界線が不鮮明な状態のことを指す。
この症状のひとつの形態が、「幻聴」と呼ばれるもの。
自分の脳内の考えが自分の考えだと感じなくなって、あたかも他人の声として知覚してしまう状態のことをいう。
「誰々が統合失調症である」と言いたいのではない。
まるで、統合失調症の自我障害のような文章を書く人が、少なからず存在すると言いたい。
客観的事実と主観は全然違うにもかかわらず(時には正反対である)、脳内で作り上げた自分勝手なストーリーをファクトとして語るような真似をして客観的事実にそぐわなくなり、挙句、客観的事実の方を軽視したり無視したり、場合によっては否定したりする人までいる。
言うまでもなく、この状態は正常な状態ではない。
視点が人間業でなく時空を自由自在に行き来してしまう文章や、主観と客観を境界線なく行き来してる文章を平然と書いてるのを見ると、めまいがするほど不気味なものである。
自ら説得力を失う文章を書いてるのに、当人は全然気付いてないことがほとんど。